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終生飼養を考えるということの重要性
飼い主さま向け

終生飼養を考えるということの重要性

飼育しているワンちゃんやネコちゃん(以下、パートナーと表現)と暮らす喜びは、私たち人間の日常の中にたくさんの笑顔や癒しを与えてくれます。無邪気にじゃれつく我が仔や、安心した表情で膝の上で眠るパートナーの姿を見ると、「この仔と一緒に暮らせてよかった」と心から幸せを噛みしめる瞬間を感じることが出来るでしょう。

しかし、その幸せな時間の影には「最後まで責任をもって生きてゆく」という大切な約束が存在します。それが「終生飼養(しゅうせいしよう)」です。

この記事では、パートナーと暮らす飼い主さまに向けて、終生飼養の考え方や準備、そして日々のケアを通じてできることをまとめました。当社の考える「キレイとはなにか」という観点も交えながらお伝えいたします。

1. 終生飼養とは何か

終生飼養とは「パートナーを迎えたら、その命が尽きるまで責任を持つこと」を意味します。これは飼い主さまの倫理的な責任であるだけでなく、動物愛護管理法でも「終生飼養に努めること」が明記されています。
しかし、現実には様々な理由で飼育放棄や多頭飼育崩壊が問題となっています。引っ越し、家族構成の変化、経済的理由、健康上の理由など、やむを得ない事情が生じることもあるでしょう。だからこそ、パートナーを迎える前に「この仔と生き抜く未来」をできる限り具体的に想像しておくことが大切です。

2. パートナーの一生を見つめる

犬や猫の平均寿命は15年前後と言われます。これは人間のライフステージに重ねると、ちょうど子育てやキャリア形成、引退といった人生の大きな転機と重なることが少なくありません。どうしても飼えなくなった場合でも、パートナーが生涯、安全に安心して暮らせる環境を用意することが飼い主さまの努めです。

子犬・子猫期(0~1歳)

成長が著しく、食事やワクチン、しつけに多くの時間と手間がかかる時期といわれています。

成犬・成猫期(目安:2~6歳)

体力も充実し、飼い主さまとの関係が深まる時期。生活のリズムも安定します。

シニア期(目安:7歳~)

少しずつ体力や免疫が衰え、病気や介護が必要になる時期といわれています。

ハイシニア期(目安:12歳~)

視力・聴力などの感覚だけでなく筋肉や臓器などの機能が弱まり、病気のリスクが一気に高まります。
「昨日までできたことが今日はできない」こともある状況なので、飼い主さまは変化を受け止め慌てず冷静かつ柔軟に対応することが重要です。

この流れを理解すると、「15年先までの暮らし」をイメージしやすくなります。

飼い主さまの準備が必要

このようにパートナーのステージ変わる様に、飼い主さまの状況も変化します。終生飼養を実現するためには、心構えだけでなく準備も必要です。

例えば、加齢によりパートナーの体調が思わしくなく医療的ケアに頼らざる負えない状況だが、飼い主さまの状況(飼い主さま自身の体調が思わしくない、出張や転勤などお仕事の状況、親の介護負担、金銭的負担など)が変化し、どうしても面倒を見られないときが来るかもしれません。未来はだれにも予測できません。事前に、信頼できる家族や友人、サービスや制度を調べ依頼しておくなど準備をしておくとより一層安心です。
最期まで自宅で飼い主さまと一緒に暮らすことも、専門のサポートを受けられる場所を選ぶということも、どちらも飼い主さまとパートナーの“愛情のかたち”です。双方が安心して過ごせる場所を選ぶことは、大切な決断です。飼い主さまが笑顔でいること、それがパートナーの一番の願いです。“想う気持ち”はときに決断を要します。

老犬・老猫ホーム(高齢専用施設)

専門スタッフが犬猫の食事・排泄・介護・看護を行う施設です。24時間ケアや医療機関と連携する所もあります。

ペット信託(ペットを守るための法的仕組み)

飼い主さまが入院した場合や死亡した場合に備えて、信託会社や専門家に飼い主さまの財産を預け、ペットの生活費や医療費として活用する制度です。

動物病院やペットシッターの在宅サポート

何らかの理由で飼い主さまもしくはパートナーは動けない状況にある場合、往診や訪問トリミングor介護で、投薬・点滴・排泄ケアなどを手伝ってくれます。

親族や知人への引き継ぎ

何らかの理由で飼い主さまが最期までパートナーの面倒を見られないときに、あらかじめ信頼できる家族や友人に依頼しておくことも重要です。

自治体や動物愛護団体の支援

一部の自治体や団体では、終生飼養が困難な飼い主さまからの相談窓口や一時保護サービスがあります。

3. グルーミングを通じて気づけること

パートナーの健康状態は、被毛や皮膚にあらわれやすいものです。シャンプーやブラッシングは単なる「美容のみ」ではなく、体調の変化に気づくための大切な習慣でもあります。

抜け毛の増加

栄養不足やストレス、病気の兆候かもしれません。

皮膚の赤みやかゆみ

乾燥によるものやアレルギー、感染症の兆候かもしれません。

体臭の変化

内臓疾患や口腔トラブルが隠れているかもしれません。

私たちが伝えたいのは、「ケアを続けることは愛情を伝えること」であるということです。パートナーにとって、飼い主さまからのボディタッチやコミュニケーションは安心感につながります。

私たちからのメッセージ

私たちは、長年にわたり犬猫の被毛と皮膚の健康を守るペットケア商品づくりを続けてきました。その根底には「飼い主さまとペットがこころ豊かに暮らせるように」という願いがあります。

シャンプーやグルーミングは単なる美容行為ではなく、飼い主さまとパートナーをつなぐ大切なコミュニケーションです。日々のケアを通じて小さな変化に気づき、健康寿命を延ばすことができます。そして、清潔で快適に過ごすことは、最期の瞬間まで「一緒にいてよかった」と思える時間をつくる力になります。

 

 

インナーケアからのアプローチが必須であるとの考えから、ペットフードブランドHAB from(ハブ フロム)を2025年に立ち上げ、食べるオイル「サーモンオイル」を発売開始いたしました。
HAB fromは『Health and Beauty from~』の頭文字をとった文言で、英語で「健康と美を○○から」という意味です。HAB fromが創り出すペット用食品から、飼い主さまとパートナーが一緒に過ごす大切な時間を、健やかに、楽しくしていくという想いを込めました。

飼われているペット達の命は、飼い主さまに託されています。「終生飼養」について、私たちは啓蒙活動を通じ貢献してまいります。飼い主さまとペット達が心身ともに安心して暮らせる社会を目指します。

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