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トリマーさんのお仕事内容をチェック
働きたい&復帰したい方

トリマーさんのお仕事内容をチェック

トリマー(グルーマー)のお仕事に興味がある、これからトリマーになりたいと考えている方に向けたトリマーさんのお仕事を業務別に詳しくご紹介しています。少しでも参考になれば幸いです。ここ近年ペットの高齢化が問題視される中、特に「飼い主さまへのアドバイス」が重要なトリマーさんの業務となりつつあります。ぜひ、最後までチェックしてくださいね。

ペット美容予約の受付

ペットサロンが開店したら、その日予約をされた飼い主さまがペットを連れて来店されます。受付や予約内容、ご希望などを伺います。

ブラッシング

トリマーさんがペットにやさしく声をかけながら、被毛の毛先から順に、汚れやフケをうかせ、もつれを取るようにブラッシングします。被毛を水に濡らす前にブラッシングを行うことで、被毛の摩擦ダメージを防ぐことができ、さらにシャンプーの泡立ちや泡切れが良くなります。被毛のもつれをほぐれたらコームで毛並みを整えます。この際、皮膚に炎症やしこりがないか、体に痛みを感じていないか等、ペットの健康チェックを同時に行います。トリマーさんとペットの楽しいスキンシップの時間です。

予洗(シャンプー前のすすぎ)

ペットの全身をシャワーから出るお湯で濡らします。この際、被毛の奥の皮膚を洗うようなイメージでシャワーヘッドの先がペットの体に沿うように当てます。シャワーヘッドをペットの体から離してしまうと、被毛に水流が当たる感覚やシャワーの音でペットが驚いてしまいます。ゆっくりとペットの体の下から徐々に頭に向かってすすぎます。

シャンプー

シャンプーの目的は、ペットの皮膚や被毛を損なうことなく、美しく洗浄することです。被毛同士の摩擦が被毛を傷める原因となるため、シャンプーはしっかり泡立てる事が大切です。シャンプーの泡は、被毛同士が擦れないようにするクッションの役割を持っています。被毛の摩擦を防ぐことで、キューティクルの剥離を予防し、汚れの再付着を防止してくれます。被毛で覆われている皮膚まで泡で洗浄します。ペットの負担を軽減するために、手早く済ませます。この際、汚れやすくにおいの原因であるお尻を清潔にするために肛門腺絞りを行います。シャンプーは2度洗いを行うケースが多いです。

トリートメント

トリートメント剤が全身に行き渡るようにやさしく塗布します。この際、チェンジリンスを行うと、さらに被毛の一本一本にトリートメント剤を浸透させることができます。少しの手間で、滑らかな手触りなど、驚くほど効果を実感できます。
※チェンジリンスとは、容器にすすぎ液をうけ被毛に繰り返しすすぎ液をかけることです。その後、皮膚・被毛にリンス(トリートメント・コンディショナー)が残らないように、しっかりすすぎます。

タオルドライ

ドライヤーの時間はペットにとってストレスです。そのため、タオルドライでしっかりと拭き上げることによりドライイングの時間を短縮することが出来ます。足の指の先までしっかりと丁寧に水分を拭き取ります。

ドライイング

ドライヤーでブラッシングをしながら乾かします。熱風によりペットがやけどをしないように注意しながら一気に乾かします。見落としがちな足の裏は、足先をつかみ被毛をかき分けて風を当てます。生乾きにすると、毛玉ができ、雑菌の繁殖の原因になり皮膚トラブルを起こしやすくなります。

トリミング

トリマーさんにとって最も楽しい業務です。基本的には汚れやすい口元やお尻部分の被毛を短くカットします。ペットがトリマーさんのカット技術でカワイイカットスタイルに変身します。この際、怪我をさせてしまわないように注意しながら集中して取り組みます。お家に帰った後でも、飼い主さまとペットがキレイをキープしやすいように考慮しながらスタイルを整えていきます。ふわふわで良い香りに包まれ、顔周りが整うことでさらに可愛く美しく魅力が倍増し、思わず飼い主さまが抱きしめたくなるようなスタイルが完成します。きれいに仕上がったワンちゃんが掲載されているSNSの投稿記事や求人記事もよく見かけるようになりました。カワイイペットの写真は見ているだけでも癒されますよね。

爪や耳、肉球のお手入れ

爪が伸びていたら、短くカットし、爪やすりで整えます。長い爪は引っかかったり、折れたりと怪我の元です。
耳の中を清潔に保てるように耳の毛を抜いたりカットします。耳の中が濡れていたり汚れている時は、水分や汚れを取り除きます。そうすることで蒸れを防ぎ、通気性がよくなりキレイを保つことが出来ます。
肉球の被毛が伸びている場合は、バリカンやハサミを使ってカットします。肉球の周りに長い被毛が生えているとニオイの原因となったり、フローリングで滑ってしまい怪我をしてしまうこともあります。

ペットの撮影

最近では、ペット美容完了後に写真撮影をするペットサロンが多いです。動き回るペットを撮影することは飼い主さまには難しく、大変喜ばれるサービスです。ペット美容後の一番美しい状態で撮影した写真データを飼い主さまにサービスとしてお渡しされています。

お迎え対応とお会計

ペット美容が完了したら、飼い主さまが迎えに来ます。その際に、お会計をします。最近は、キャッシュレス決済に対応していたり、POSレジや会計ソフト等のシステムを使用しているペットサロンが多く、スマホやタブレット、パソコンで操作することも多いようです。

飼い主さまへのアドバイス

ペットの被毛や皮膚の状態で伝えたいことがある場合や飼い主さまにお悩みがある場合、ペットケアアイテムやフード、サプリメントをアドバイスする場合もあります。例えば、皮膚が乾燥しフケが多く出てしまう場合は、保湿成分が入ったブラッシング剤やケア剤を使用することで皮膚にうるおいを与えられます。飼い主さまはプロならではの意見を求めておられ、その要望に応えることにより信頼関係が深まります。
ペットの体にしこりや、皮膚の炎症があった場合は、ただちに動物病院の受診を促します。

さいごに

トリマーさんのお仕事は、勤務するお店の方針やターゲット層によって業務内容や働き方が大きく異なります。トリミングサロンの運営形態によって、「どの業務を担当するか」や「どこまでの技術を求められるか」が変わるため、それぞれのお店に独自のスタイルが存在します。

例:
完全分業制を採用するペットサロンの場合
「シャンプー担当」「ドライイング担当」「カット担当」「仕上げ・リボン付け担当」など細かく分かれており、専門性を高めつつスピーディに施術を行う仕組みになっている。

スペシャリスト制度を導入するペットサロンの場合
専門性の高いトリミングを行うペットサロンでは、難易度の高いカットやケアが求められるため、専門知識が必須。

動物病院併設のペットサロンの場合
皮膚トラブルを抱えたペット達が来店されるため、皮膚のケアに関する知識や飼い主さまへの具体的なアドバイスができるトークスキルが求められる。

「分業制」か「オールラウンド制」か、特定のサービスに特化するのか、それとも幅広いサービスを提供するのかによって、求められるスキルや働き方も変わります。自分に合った働き方を見つけることで、よりやりがいのあるトリマーライフを築くことができるでしょう。

トリマーさんの業務内容を改めて並べてみると、飼い主さまとペットにとってどれほど重要な存在か思い知らされます。トリマーさんのお仕事は、決してラクではありません。ですが、大変やりがいがあり感謝され評価されるお仕事です。ペットサロン様は、トリマーさんの働く環境をもっと良くしよう、もっと評価しようと熱心に取り組まれております。特にこれからトリマーとして活躍しようと思っている方には、自信と誇りをもって挑んでいただければ幸いです。

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