
いまさら聞けない「ペットケア剤の成分」を解説
最近のペットケア剤(ここではシャンプーやトリートメント、仕上げ剤のことを指します)は、様々な成分が含まれており、正しい知識がないと飼い主さまに説明することが難しく、飼い主さまのペットに最適かどうかの判断ができません。分かっているようで分かっていない、そんなお悩みが少しでも解消できればと思い、難しい説明をできるだけ省き成分別にご紹介します!
※ご注意※ZOIC(ゾイック)の成分をご紹介します。他社は表現が違うかもしれません。
被毛って何からできているの?
答えは「たんぱく質(主成分)」です。ヒトの毛髪も同じ成分から成り立っています。
一度傷んでしまった被毛は、もとに戻ることはありません。だからこそ日々のケアが大切なのです。
被毛を傷める4つの要因
「熱」…例:高温のドライヤーの熱風
「紫外線」…例:真夏の太陽光を長時間浴びる
「薬品」…例:漂白剤を被毛に塗布する
「物理的刺激」…例:濡れた被毛の強引なブラッシング
ZOICを代表する優れた成分
「低刺激アミノ酸系ベース」
天然由来成分の弱酸性シャンプーの成分です。皮膚、被毛をいたわりながらやさしく洗いあげ、ニオイや汚れもしっかり落とします。
「カチオン化コンディショニング成分」
被毛にしなやかさとやわらかさをあたえ、すぐれたコンディションに仕上げます。
「カシミヤケラチン」
※水分解ケラチン[カシミヤヤギ]
被毛補修成分です。ふんわりなめらかな手触りに仕上げます。
「ヒートアクティブ®PPT」
※[ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ]ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン
被毛補修成分です。被毛のダメージを内側から補修します。
『ヒートアクティブ/HEATACTIVE』は株式会社成和化成の登録商標です。
「イソプロピルメチルフェノール」
殺菌成分です。悪臭の原因菌を殺菌し臭いを消します。
「天然系多糖類ポリマー」
被毛にハリ・コシを与え、カットしやすい状態に整えます。
たくさんある保湿成分
実は、これらはすべて保湿成分です。皮膚・被毛にうるおいをあたえます。
「ヒアルロン酸」
「コラーゲン」
「グリチルリチン酸ジカリウム」
「緑茶エキス」
「トレハロース」
「柿エキス」
「オウゴンエキス」
「コンフリーエキス」
「天然ハーブ」
ペット用のシャンプーとヒト用の違いは?
ペットの被毛とヒトの毛髪が同じ成分「たんぱく質」から成り立っているのであれば、同じシャンプーでいいのでは?と思われたかもしれません。ですが、ペット用シャンプーは 「低刺激」 かつ 「被毛の性質」 を考慮され作られています。例えば、ペットの皮膚は常に被毛が覆い保護をしているため、ヒトに比べ、とてもデリケートです。適度な皮脂が常に必要です。また、ヒトの毛髪と被毛を比較すると細く、重さが違い、とても軽いです。この軽やかさが、トリミングの仕上がりに影響を及ぼします。
いかがでしたか?今回は難しい言葉をできるだけ使わずに、ざっくりご紹介させていただきました。これをキッカケに学んでいただけるととても嬉しく思います。