
シニアグルーミングに関する調査レポート
弊社が2023年11月より約二週間、独自に飼い主さま向けにアンケートを実施し、まとめたレポートです。7才以上のペットの飼い主さま312名の方にご協力いただきました。愛するペットの老化を何で実感したのか?現在はペットサロンに通い続けているのか?等、シニア期ならではのお悩みやお手入れの工夫方法等をお聞きしてみました。
3割以上の方が7才か10才でペットの老化を実感
ペットのシニア期は一般的には7才以上と言われていますが、まだまだ老化を感じておられないことも良く分かります。10才を迎えると3割以上の方が老化を感じているようです。10才以上でもまだ実感していないという方もおられ、犬種ではなく個体差や飼育環境の因果関係が見受けられます。
一番最初にペットの老化を実感したところランキング
多くの飼い主さまは、見た目に現れる老化のサイン「白髪」を見つけることで実感されたことが分かります。2位のイボ、3位のかさつきや乾燥に、これは「病気?」それとも「老化?」と思い悩まれる飼い主さまも多いのではないでしょうか?
以前と違う異変を感じ、早く気づけば年齢や状況に応じたケアができます。まさしく、この気づきやお手入れ方法の提案などは、ペットのお手入れのプロであるトリマーさんの出番です。
今悩んでいることランキング
全年齢層でのお悩み1位は「乾燥」でした。乾燥をそのまま放置すると被毛のツヤがなくなりパサつく等見た目の問題だけでなく、かゆみなどのペットの不快感を招く皮膚トラブルに陥りやすくなります。シニア期は「保湿」がカギといっても過言ではないことが分かります。
ペットサロン(動物病院の美容室含む)に通っている?
ペットサロン(動物病院の美容室含む)に通っている理由は、「お家ではできないことがあるから」「お家ケアとの仕上がりの違いがあるから」「自宅が近かったり時間の融通がきいて便利だから」「通い続けているから」などでした。最もペットサロンを利用している世代は、15才以上という結果となりました。年齢を重ねペットケアのお悩みも深刻になり、プロの手を借りる必要があるという事がわかります。
ペットサロンに通っていない理由を教えて
愛するペットと共に年齢を重ねた飼い主さまは、ペットの体調や負担を考慮してご自宅でお手入れしているようです。その理由としては、「ペットサロンを予約しても、ペットのその時の体調等でキャンセルするのが申し訳なく感じる・・・。」「ペットサロンに通えるかどうかはペットの機嫌や体調次第となり、トリミング自体がストレスになってしまう可能性が高い。だからなんとか自宅でお手入れしている。」等です。
ペット美容施術の際にかかるペットへの負担を考慮したケア重視の対応を行っているペットサロンがあれば通いたいと願っておられます。シニア期のペットは被毛や皮膚そして体力面だけではなく精神面も弱くなり、様々な事がストレスとなります。ここに対して精一杯の配慮を行う必要があります。
いかがでしたか?予想通り・予想外など様々な気付きがあったのではないでしょうか。わんちゃんねこちゃんの平均寿命が延びる中、飼い主さまの健康への意識の高まりもあり、肉体的な老化を感じるタイミングが遅くなっているのではと推測します。それ自体は大変良いことですが、同時にビューティ面でエイジングケア(加齢に応じたお手入れ)の意識を取り入れることで被毛や皮膚の状態を良好に保つことも、シニア期のペットとのコミュニケーションをより親密に・快適に過ごしていくためにとても大切なことですよね。
7歳以上のわんちゃんの割合が全体の半数を超えている言われている中、ペット美容においてもサロンケア・ホームケアの両輪で取り組んでいくことがとても大切です。