
「指名されるトリマーになる」ためのセルフプロモーション術
「カットが上手いだけでは指名が増えない」「いつかは独立したいけど、お客様から選ばれ続ける自信がない」「一生懸命丁寧に接客して、技術も磨き続けているのに報われない」そう感じたことはありませんか?
いま、トリマー(グルーマー)というお仕事は「技術職」から「クリエイター」へと変化していると私たちは考えます。SNSや口コミ、写真でファンが増える時代です。
今回は、トリマーさんが今すぐ始められる「セルフプロモーション」のコツを、5つのステップでご紹介します。
1:お仕事は「信頼をデザインする」こと
近年、飼い主さんは「仕上がり」「家からの近さ」「コスパ」だけでなく「人」でペットサロンを選ぶようになりました。「この店、この人に任せたい」と思ってもらうためには、技術に加えて人柄や考え方、センスをどう伝えるかが大切です。自身の技術・スキルを使い、様々な発想を具現化し、飼い主さまにどうやってそれを伝えるかを考える必要があります。
2:あなたの「好き」「得意」を言葉にする

「ふんわり系が得意」「皮膚ケアに詳しい」「笑顔で接客するのが好き」「飼い主さまにアドバイスすることが得意」「犬ではなく猫のカットスタイルが好き」「映える写真はまかせてほしい」、そんなどんな小さなことでも、立派な個性です。「好き」や「得意」など、まずはあなた自身の強みを紙に書き出して、スマホに箇条書きにしてみましょう。
3:写真・動画・言葉のチカラを使って発信しよう
ペットの表情を引き出す・背景を整える——ちょっとした工夫で「この人に頼みたい」と思っていただけるような魅力のある写真や動画になります。言葉選びも重要です。「技術用語」より、「飼い主さま目線のことば」を使うようにしましょう。「カットしました」ではなく「目がパッチリ見えるように丸く曲線を描くようにカットし整えました」など、より伝わる言葉に置き換えてみましょう。SNSは、投稿頻度より「継続」を重視してみください。その際、NG表現「薬機法」と「景品表示法」に注意してください。(以下リンク参照)
4:ファンが生まれる「関係性」は会話から
飼い主さまとの信頼は、日々の会話から生まれます。美容カット後のおうちケアアドバイスを添えるだけで印象は大きく変わります。
「写真を撮ってSNSで使用させていただいてもよろしいでしょうか?」という一言がSNS投稿のきっかけになります。
5:続けるための工夫を
セルフプロモーションも技術向上も「続けること」が一番大切です。完璧を目指すより、「週1投稿」「1日1写真編集」など、あなたにとって無理のないルールを決め行動に移しましょう。それがやがて習慣となり、無理することなく自然に続けられます。投稿の反応を見て伸びた内容を分析したり、他店トリマーの発信をフォローし、交流を増やしたりと改善していきましょう。SNSが苦手なら、店内掲示や名刺・ショップカードで世界観を伝えるのも良い案です。あなたが得意な手段で発信しましょう。

セルフプロモーションとは、「あなたの価値を伝える技術」です。ペット美容技術を磨くだけでなく、「自分をどう魅せるか」を意識することで、飼い主さまからの指名や信頼は大きく変わります。


