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犬や猫を飼うことで家族の関係性が良くなるって本当?
飼い主さま向け

犬や猫を飼うことで家族の関係性が良くなるって本当?

犬や猫を迎えると、単に「可愛い存在」として愛でるだけではなく、家族(人間)の関係性そのものに良い影響を及ぼすことはなんとなく皆さんご存じかもしれません。
「家族関係は現在良好であるものの、将来それが悪化した際には犬や猫を迎えるつもり。家族が再び一丸になれる気がする。」という話を、筆者は身近で耳にしたことがあります。思わず「なるほど」と納得しました。
しかし、犬や猫を迎えることで実際はどんな影響があるのでしょうか?今回は、犬や猫が家族に与えてくれる良い影響を大きく3つに分けて解説します。

コミュニケーションの増加

新しい家族を迎えることで、最もわかりやすい効果が、家族間の会話や交流が自然に増えることです。


共通の話題が生まれる
「今日こんな仕草をしていた」「この仔は今、新しいおもちゃに夢中だよ」といったエピソードを共有することで、世代や性別を超えて自然に会話が生まれます。特に中学生の子どもや高齢の祖父母など、普段あまり会話が多くない関係においても、犬や猫が“家族の架け橋”の役割を果たしてくれます。

役割分担による協力
散歩当番を家族で取り決めたり、ごはんやお水の入れ替えを交代で担当するなど、日常的な小さな共同作業が家庭内での「協力の習慣」を育てます。このような協力関係は、家事の分担や他の生活場面にも波及し、家族全体の絆を深める効果が期待できます。

心地よい心理的効果

新しい家族である犬や猫と過ごす時間は、心身にポジティブな影響を与えてくれると様々な研究結果によりいわれています。


出典元:「一般社団法人 ペットフード協会」令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査

ストレスの緩和と安心感
人や動物と触れ合うことで「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが分泌されることが知られています。オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、心拍数を落ち着けたり不安を和らげたりする効果があります。家族の誰かがストレスを抱えているときも、犬や猫を介してリラックスした空気が家庭全体に広がり、衝突や緊張感を和らげる効果があるといわれています。

ポジティブな感情の共有
犬や猫が見せる愛らしい仕草や思いがけない行動は、笑いや驚きを生み、家族全員で「楽しい気持ち」を共有できます。こうしたポジティブな経験は家族の感情の結びつきを強化し、「家族で一緒にいることが心地よい」という感覚を醸成します。

子どもの成長や教育的側面

犬や猫を飼うということは、特に子どもの成長や人格形成にも大きな影響を与えるといわれています。

思いやり・責任感の育成
「お水を替えてあげよう」「今日は散歩に行かなきゃ」といった日々の世話を通じて、子どもは「他者を思いやる心」や「自分の役割を果たす責任感」を自然と身につけることができるといわれています。これは学校生活や人間関係にも役立つ力であり、家庭内の兄弟姉妹関係にも良い影響を及ぼすそうです。

親子の共同体験の増加
休日に家族で散歩に出かけたり、旅行に一緒に連れて行ったりすることで「家族の思い出の場面」に新しい家族である犬や猫が加わります。こうした体験は単なる娯楽ではなく、親子が協力して一つの存在である犬や猫を大切にすることで信頼関係を深めるきっかけになります。


出典元:「一般社団法人 ペットフード協会」令和6年(2024年)全国犬猫飼育実態調査

まとめ

犬や猫を飼うことは、単なる「癒し」や「娯楽」ではなく、家族の関係を良好にする大きな要素といえます。

・日常の会話や役割分担を増やすことによるコミュニケーションの促進
・心理的な安心感やポジティブな感情の共有
・子どもの責任感や思いやりを育む教育的効果

これらが複合的に作用することで、家族全体がより強い絆で結ばれます。

新しい家族が一員となることで、“人と人とのつながり”の質がより深みを増します。犬や猫は言葉を話さないため、表情や仕草から気持ちを読み取ろうとします。その習慣が家族間にも波及し、自然と互いの小さな変化に気づいたり、思いやりを持って接することが出来るようになるのです。

もちろん「終生飼養」という言葉も忘れてはなりません。人の都合だけでなく、犬や猫の幸せも考慮し、全員が幸せになる覚悟をもってお迎えください。

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