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はじめてでも大丈夫「やさしいシャンプー講座」ーいぬ編ー
飼い主さま向け

はじめてでも大丈夫「やさしいシャンプー講座」ーいぬ編ー

大切な家族だからこそ、シャンプーの時間を「きれいにする」だけでなく、「安心できる楽しい時間」にしたいですよね。わんちゃんは年齢や体質によって皮膚や被毛の状態が変わります。ここでは、はじめての子犬ちゃんから、ゆっくり過ごしたいシニアさんまで、それぞれに寄り添える“やさしいケア”をまとめました。

「おうちでシャンプーをしてあげたいけど、何が必要なの?」「いつもシャンプーしているけれど、これで合っているのかな?」
そんな疑問をお持ちの方はぜひ最後まで読んでくださいね。

シャンプー前の準備

準備すること

まず体調に異変がないか、わんちゃんの体や様子をチェックしましょう。静かな声でやさしく声をかけ、「これから楽しい時間だよ」と伝えましょう。

あらかじめカミソリやヒト用のシャンプーやボディーソープなどは怪我防止のために浴室から出しておきましょう。足元が滑る心配がある場合はマットを敷きましょう。

愛情・思いやり・やさしさ・根気を忘れずに。

準備するもの

・コーム(普段おうちで使っているものでOK)
・シャンプー
・コンディショナー(リンス・トリートメント)
・スポンジ(泡立てネット)
・スリッカー(普段おうちで使っているものでOK)
・バスタオル2枚
・フェイスタオル3枚
・吸水タオル1枚
・ドライヤークリップ(なくてもOK)
・ハンドドライヤー
・ベビーバス(ペット用バスタブ、なくてもOK)
・洗面器

1:ブラッシング

ブラッシングは念入りに行い、特に毛玉やもつれがないか確認しましょう。毛玉やもつれが残った状態でシャンプーすると、水分を含むことで毛玉が固まってしまう原因となります。また、毛玉やもつれがある部分はシャンプーがしっかりすすぐことが出来ず、シャンプー剤が体に残ってしまいかゆみの原因になります。毛玉やもつれをほぐすと泡立ちがよくなり、汚れが落ちやすくなります。

ポイント

特に耳付近・内股・脇・手足などは、もつれやすいのでシャンプー前に必ずしっかりブラッシングしましょう。
子犬ちゃんは、無理に引っ張らず、短時間+ごほうびを意識してください。成犬さんは、被毛の生えている方向に沿ってやさしくを心がけてください。シニアさんは、休憩をしながら無理をしないことに重点をおいてください。

2:泡づくり

きめ細かな泡で洗うことで被毛や皮膚を優しく洗うことが出来ます。あらかじめシャンプーの前に、洗面器とスポンジ(泡立てネット)で泡を作っておきましょう。ZOIC商品は原液1に対しお湯2の割合で混ぜて泡立ててください。きめ細かで濃密な泡が出来ます。(小型犬目安 シャンプー剤15ml:お湯30ml)

ポイント

特に耳付近・内股・脇・手足などは、もつれやすいのでシャンプー前に必ずしっかりブラッシングしましょう。

3:予洗

予洗をしっかりと行うことでシャンプーがしっかり泡立ちます。また、皮脂・花粉・ほこりの汚れは予洗で大半落とすことができます。お湯で念入りにすすぎましょう。

ポイント

お湯の温度は、体温に近い37~38℃程度にしましょう。強い水圧のシャワーは目に当たると危険なので、やさしい水圧に調節しましょう。
お湯をいきなり頭からかけるとわんちゃんがびっくりしてしまうので、足元やお尻から少しずつ濡らしましょう。シャワーの音が怖い仔もいるのでシャワーヘッドとわんちゃんの体をくっつけるとより良いでしょう。飼い主さまがやさしく声をかけてあげるとわんちゃんは安心します。
転倒防止のために浴槽マットを敷くとより安心です。

4:シャンプー

あらかじめ泡立てたシャンプーで、わんちゃんの体をもみこむように洗いましょう。汚れやすい部位である足先から始め、顔は最後に洗いましょう。足の指の間や肉球の周りは特に汚れが溜まりやすいです。泡を滑らせるようにして優しく洗いましょう。

ポイント

わんちゃんの皮膚はヒトの約1/3と薄いため、指や爪を立てると傷つけてしまう恐れがあります。指の腹で優しくマッサージするように洗うようにしましょう。わんちゃんが顔を嫌がる場合、無理に洗わずにタオルやガーゼ等を使い、汚れをそっと拭き取りましょう。
万が一、泡が目に入った場合はすぐに水で洗い流しましょう。

5:シャンプーのすすぎ

シャンプーをすすぎましょう。すすぎ残しはかゆみの原因になることがあるので、予洗と同じく念入りに洗い流しましょう。

ポイント

顔を嫌がるケースが多いので顔からすすいでいきましょう。
シャンプー同様に、指や爪を立てたり、むやみに擦るとわんちゃんの体を傷つけてしまう原因となるため、指の腹で優しくマッサージするように洗うようにしましょう。

6:リンス(コンディショナー・トリートメント)

リンス(コンディショナー・トリートメント)を直接手に取り、わんちゃんの体にもみこみましょう。

ポイント

シャンプー同様に、指や爪を立てたり、むやみに擦るとわんちゃんの体を傷つけてしまう原因となります。注意しましょう。

7:チェンジリンス

べビーバスもしくはペット用バスタブなどがあれば、リンス(コンディショナー・トリートメント)を塗布した後にすすいだお湯をバスタブの中にためて、シャワーをいったん止め、全身に20~30回程度かけ流しましょう。

ポイント

必須ではありませんが、リンス(コンディショナー・トリートメント)の成分が行き渡り、効果を最大限に発揮することが出来ます。

8:リンスすすぎ

すすぎ残しがないように、丁寧に行いましょう。

9:タオルドライ

ガシガシと勢いよく拭いてしまうと、被毛同士がこすれ合い、被毛が絡む原因となります。吸水タオルで水分を優しく押さえるように、摩擦に注意して拭きましょう。ある程度、水分を拭き取れたらタオルで拭き上げます。タオルでしっかりと水分を拭き取らないと、のちのドライイングでなかなか乾かずに、わんちゃんが疲れてしまいます。タオルで丁寧に拭き上げましょう。

10:ドライイング

ドライヤーで皮膚と被毛の水分を飛ばします。被毛の根元が濡れているとにおい・ベタつきの原因になるため、必ず根元からブラシと風を通し、乾かしましょう。この際、お手伝いしてくれる方がいると乾かしやすいです。お一人で乾かす場合は、ドライヤークリップ等を利用しましょう。

ポイント

ドライヤーを近づけすぎると、被毛や皮膚のやけどの恐れがあります。注意しましょう。ドライヤーの風が苦手な子は、まずは風を当て、ごほうびをあげる等工夫してあげましょう。

動画でシャンプー手順をチェック

年齢別のやさしいポイント

子犬期

皮膚バリアが未熟なので、低刺激のシャンプーを使いましょう。シャンプーはあくまでも「遊びの一部」とし、短くやさしく、成功体験を重ねることが大切です。

成犬期

活発に動き回るので、汚れや皮脂がつきやすい時期です。ふんわり・さらさらなど毛質と生活スタイルに合ったシャンプーを選びましょう。

シニア期

皮膚が乾燥しやすく、水に塗れること自体が体に負担がかかりやすいです。「がんばらせない」ことが一番大切です。例えば、こまめに休憩したり、座ったまま、寝転んだままでも大丈夫です。飼い主さまもわんちゃんもできる範囲で、心地よくケアしましょう。

いかがでしたか?おうちシャンプーは、飼い主さまととわんちゃんの信頼と絆を育てる時間です。焦らず、やさしく、その仔のペースを大切に。
シャンプーが終わった後、頑張ったわんちゃんをたくさん褒めてあげてくださいね。

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