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シャンプーしたのに、もう臭う?犬のニオイが戻るときに確認したい7つのポイント
飼い主さま向け

シャンプーしたのに、もう臭う?犬のニオイが戻るときに確認したい7つのポイント

「昨日シャンプーしたばかりなのに、もうニオイが気になる」

「洗った直後は気にならなかったのに、翌日には元どおり」

「ちゃんと洗えていなかったのかな?」

そんな経験はありませんか?

愛犬のニオイが気になると、もう一度シャンプーをしたくなるかもしれません。しかし、ニオイが気になる場所は、皮膚や被毛だけとは限りません。耳や口、お尻まわりからニオイがしていることもあれば、愛犬がいつも使っているベッドや毛布、首輪などにニオイが残っていることもあります。また、皮膚に赤みやかゆみなどの変化が見られる場合は、お手入れの方法だけでは判断できないこともあります。
大切なのは、香りで覆ったり、すぐに洗い直したりすることではなく、まずは「どこから、どのようなニオイがしているのか」を確認することです。

今回は、犬のニオイがシャンプー後すぐに気になるときに、確認したい7つのポイントをご紹介します。

犬のニオイは、すべてが異常とは限りません

犬には、体質や被毛、生活環境などによって、それぞれ異なるニオイがあります。そのため、ニオイを一律に「なくすべきもの」と考えるのではなく、普段の状態を知っておくことが大切です。

いつものニオイを知っていれば、

「今日はいつもより強く感じる」
「耳の近くからニオイがする」
「急に口のニオイが変わった」

といった変化にも気づきやすくなります。ニオイが気になったときは、体全体をすぐに洗うのではなく、発生している場所や、ほかに変化がないかを確認してみましょう。

1.被毛の根元まで乾いていますか?

シャンプー後、被毛の表面は乾いているように見えても、皮膚に近い部分に湿り気が残っていることがあります。
特に確認したいのは、次のような場所です。

・耳の後ろ
・首まわり
・わきの下
・内股
・足先
・しっぽの付け根
・被毛が密集している部分

長毛犬やダブルコートの犬は、表面を触っただけでは、内側の状態が分かりにくいことがあります。被毛を少しずつかき分けながら、根元まで乾いているかを確認しましょう。

ドライヤーを使用する際は、皮膚へ近づけすぎたり、同じ場所へ長時間当て続けたりしないよう注意が必要です。飼い主さまの手で温度を確認しながら、風を動かして少しずつ乾かしましょう。愛犬がドライヤーを強く嫌がる場合は、無理に続けず、グルーマーに相談することも選択肢の一つです。

2.シャンプー剤が残っていませんか?

シャンプー剤が皮膚や被毛に残っていると、べたつきや違和感につながることがあります。
特に、次のような部分はすすぎ残しがないか、丁寧に確認しましょう。

・あごの下
・胸元
・わきの下
・お腹
・内股
・足の付け根
・しっぽの裏側

泡が見えなくなった後も、手で被毛を分けながら、ぬめりが残っていないかを確認します。顔まわりをすすぐときは、目、鼻、耳へお湯が入らないように注意してください。

使用するシャンプーによって、使用量や希釈方法、使用手順は異なります。必ず各製品に記載された使用方法を確認しましょう。

3.ベッドや首輪にニオイが残っていませんか?

愛犬自身をシャンプーしても、普段使っているものにニオイや汚れが残っていることがあります。
次のようなものも一緒に確認してみましょう。

・ベッド
・毛布
・クッション
・タオル
・首輪
・ハーネス
・洋服
・クレートの中
・よく過ごすソファやマット

せっかく愛犬を洗っても、身のまわりのものに汚れが残っていれば、再び被毛に付着することがあります。
洗濯できるものは、表示に従って定期的に洗い、十分に乾かしてから使用しましょう。
洗濯が難しいものは、表面の抜けた被毛やほこりを取り除き、風通しのよい場所で乾燥させるなど、素材に合った方法でお手入れしてください。

4.体ではなく、耳からニオイがしていませんか?

体全体が臭うと思っていても、実際には耳の近くからニオイがしていることがあります。
愛犬に次のような様子がないか、確認してみましょう。

・頭を何度も振る
・耳を後ろ足で頻繁にかく
・耳を床や家具にこすりつける
・耳を触られることを嫌がる
・耳の中が赤く見える
・耳垢や耳からの分泌物が増えた
・耳からいつもと違うニオイがする

外耳炎などでは、悪臭、赤み、腫れ、耳をかく、頭を振るといった症状が見られることがあります。
家庭で耳の奥まで綿棒を入れると、汚れを奥へ押し込んだり、耳の中を傷つけたりするおそれがあります。
耳のニオイが強い場合や、赤み、かゆみ、痛がる様子などがある場合は、自己判断で耳掃除を繰り返さず、動物病院へ相談しましょう。

5.口からニオイがしていませんか?

愛犬を抱き上げたときや、顔を近づけたときにニオイが気になる場合は、口元を確認してみましょう。
無理のない範囲で、次のような変化がないかを見てください。

・口のニオイが以前より強くなった
・歯に黄色や茶色の付着物が見える
・歯ぐきが赤く見える
・よだれが増えた
・口元を触られることを嫌がる
・硬いものを食べにくそうにする
・食べ物を口からこぼす
・片側だけでかむようになった

無理に口を開けたり、家庭用の器具で歯石を取ろうとしたりするのは避けましょう。
口のニオイが急に強くなった場合や、食べ方にも変化が見られる場合は、動物病院へ相談してください。

6.お尻まわりからニオイがしていませんか?

突然、魚のような強いニオイを感じた場合は、お尻まわりから出ている可能性もあります。
犬の肛門付近には肛門嚢があり、強いニオイのある分泌物がたまります。排便時などに自然に排出されることがありますが、犬によっては分泌物がたまりやすい場合があります。

次のような様子がないかを確認しましょう。

・お尻を床にこすりつける
・お尻を頻繁になめる
・しっぽの付け根を気にする
・排便しにくそうにする
・肛門の周囲が赤く見える
・お尻を触られることを嫌がる

肛門嚢に問題が起きると、詰まりや炎症、感染などにつながる場合があります。お手入れの方法が分からない場合は、ペットサロンや動物病院へ相談しましょう。腫れ、出血、強い痛みなどが見られる場合は、動物病院を受診してください。

7.皮膚や被毛に変化はありませんか?

シャンプーや乾かし方を見直しても、強いニオイが続く場合は、皮膚や被毛の状態を確認してみましょう。
被毛をやさしくかき分けながら、次のような変化がないかを見てください。

・皮膚に赤みがある
・頻繁に体をかいている
・同じ場所を繰り返しなめている
・フケが増えた
・皮膚や被毛がべたついている
・脱毛している部分がある
・発疹やかさぶたが見られる
・触られることを嫌がる場所がある
・ニオイが急に強くなった

皮膚の異常には、さまざまな原因が考えられます。ニオイを抑えようとしてシャンプーの回数を増やしたり、複数の製品を続けて試したりすると、皮膚の状態によっては負担になることがあります。赤み、かゆみ、脱毛、べたつきなどを伴う場合は、お手入れだけで対応しようとせず、動物病院で相談しましょう。

ニオイが気になるたびに洗っても大丈夫?

愛犬のニオイが気になると、「もっと頻繁に洗ったほうがよいのでは」と考えるかもしれません。しかし、適切なシャンプーの頻度は、すべての犬で同じではありません。犬種、被毛の長さや密度、皮膚の状態、年齢、生活環境、季節、治療の有無などによって異なります。

そのため、「何日に一度なら必ず大丈夫」と一律に決めることはできません。
ニオイが気になるたびに全身を洗うのではなく、まずは次の点を確認してみましょう。

・ブラッシングで抜け毛やほこりを取り除く
・散歩後に足やお腹の汚れを落とす
・濡れた部分をそのままにしない
・ベッドや毛布を清潔に保つ
・首輪やハーネスも定期的にお手入れする
・室内の換気を行う
・ニオイがどこからしているかを確認する

皮膚に異常がある犬や治療中の犬は、シャンプーの種類や頻度について、獣医師の指示に従ってください。

1.シャンプー前にブラッシングする

抜け毛や毛のもつれが多い状態では、お湯やシャンプー剤が皮膚まで届きにくくなることがあります。
シャンプー前にブラッシングをして、抜け毛や表面のほこりを取り除き、被毛のもつれを整えておきましょう。
毛玉が皮膚の近くで固まっている場合は、無理に引っ張ったり、皮膚の近くにハサミを入れたりしないでください。
取り除くことが難しい場合は、グルーマーへ相談しましょう。

2.ぬるま湯で丁寧に予洗いする

シャンプー剤をつける前に、体全体をぬるま湯で丁寧に流します。
被毛の表面だけでなく、皮膚までお湯を届けることを意識しましょう。
顔まわりに直接シャワーを当てられることを嫌がる犬もいます。
無理にシャワーを当てず、濡らしたスポンジやタオルを使うなど、愛犬の様子を見ながら慎重に行ってください。

3.爪を立てず、やさしく洗う

シャンプー剤は、各製品に記載された使用方法や使用量に従って使用します。
爪を立てたり、皮膚を強くこすったりせず、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。
足先、わきの下、お腹、お尻まわりなど、汚れがつきやすい場所も確認します。
赤みや傷、湿疹のようなものを見つけた場合は、無理に洗い続けないようにしましょう。

4.すすぎ残しがないようにする

泡が見えなくなった後も、被毛をかき分けながら、ぬめりが残っていないかを確認します。
特に、あごの下、首まわり、わきの下、内股、足の付け根、お尻まわりは丁寧にすすぎましょう。
顔まわりをすすぐ際は、目、鼻、耳へお湯が入らないように注意してください。

5.タオルドライ後、根元まで乾かす

シャンプー後は、タオルで強くこすらず、被毛を押さえるようにして水分を吸い取ります。
その後、ドライヤーを皮膚から適度に離し、温度を確認しながら乾かしましょう。
被毛を少しずつ分け、皮膚に近い部分まで乾いているかを確認します。
ドライヤー中は、皮膚の赤み、フケ、しこり、脱毛など、普段は被毛に隠れて見えにくい変化を確認する機会にもなります。

汚れが一部分だけなら、部分的なお手入れも

足先やお腹、口まわりなど、一部分だけが汚れている場合は、毎回全身をシャンプーしなくてもよいことがあります。
散歩後の足やお腹は、汚れの程度に応じて、ぬるま湯や濡らしたタオルなどでやさしく拭き取ります。
お手入れ後は、湿り気が残らないように乾かしましょう。
ペット用のお手入れ製品を使用する場合は、犬への使用を想定した製品を選び、使用方法や使用量、使用上の注意を確認してください。
香りでニオイを覆うだけでは、ニオイが発生している場所や、体の変化に気づきにくくなる場合があります。
まずは、どこからニオイがしているのかを確認することが大切です。

このような場合は動物病院へ相談しましょう

次のような変化がある場合は、家庭でのお手入れだけで判断せず、動物病院へ相談してください。

・急にニオイが強くなった
・シャンプーをしても強いニオイが続く
・皮膚に赤み、湿疹、脱毛、かさぶたがある
・頻繁に体をかいたり、なめたりしている
・耳から強いニオイがする
・耳を頻繁にかく、頭を振る
・口のニオイが急に強くなった
・食べ方や食欲にも変化がある
・お尻の周囲に腫れ、出血、痛みがある
・元気がない
・いつもと様子が違う

ニオイだけで病気を判断することはできません。しかし、「いつもと違うニオイ」は、愛犬の変化に気づくきっかけになることがあります。受診時には、いつからニオイが気になり始めたのか、どの部分から感じるのか、ほかにどのような変化があるのかを伝えられるよう、メモしておくとよいでしょう。

ニオイの発生場所を探すことから始めましょう

シャンプー後すぐにニオイが気になると、「洗い方が悪かったのかな」と不安になるかもしれません。
しかし、確認したいのは、皮膚や被毛だけではありません。
乾かし方やすすぎ方、ベッドや首輪、耳、口、お尻まわり、皮膚の状態など、さまざまな場所を確認する必要があります。

まずは、愛犬の体に無理のない範囲で近づき、ニオイがどこからしているのかを確かめてみましょう。
ただ洗う回数を増やすのではなく、発生している場所に合わせて、お手入れの方法を見直すことが大切です。

シャンプーは、被毛や皮膚を洗浄し、清潔に保つためのお手入れです。
同時に、被毛をかき分けて皮膚に触れ、耳や口元、お尻まわりなど、普段は気づきにくい変化を確認できる時間でもあります。
次に愛犬をシャンプーするときは、「きれいに洗えたか」だけでなく、「いつもと違う様子はないか」も、やさしく確かめてみてください。

参考資料

本記事は、以下の国内公的機関および獣医師監修資料等を参考に、一般の飼い主さまに向けて当社が独自に構成・執筆したものです。各資料の文章・画像・構成を転載したものではありません。

環境省「犬・猫の健康を守るために」
農林水産省「小動物獣医療等に関するよくある質問」
アニコム損害保険株式会社「犬の臭いが気になる!原因と対策を徹底解説【獣医師監修】」
アニコム損害保険株式会社「耳が臭うのは外耳炎かも。症状や治療法を解説【獣医師監修】」
アニコム損害保険株式会社「犬の肛門腺のお手入れについて!絞り方や病気のリスクを解説【獣医師監修】」
アニコム損害保険株式会社「犬の皮膚病の特徴は?症状や原因について解説【獣医師監修】」

ご注意

※本記事は、犬の病気の診断、治療または予防を目的としたものではありません。
※ニオイが急に強くなった場合や、皮膚の赤み、かゆみ、脱毛、耳や口、お尻まわりの異常、元気や食欲の低下などが見られる場合は、かかりつけの獣医師へご相談ください。
※シャンプーなどの製品を使用する際は、各製品に記載された使用方法、使用量および使用上の注意をご確認ください。
※動物用医薬品または動物用医薬部外品に該当する製品は、製品に記載された使用上の注意や獣医師の指示に従って使用してください。
※本記事で紹介しているお手入れ方法は、すべての犬に一律に適することを保証するものではありません。犬種、年齢、被毛、皮膚の状態、生活環境などに応じて、無理のない範囲で行ってください。

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